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2007-08-10 15:57
信用リスク⇔キャリートレードの綱引き相場、ドル円117円の限定的な円高?
昨日の仏大手銀行BNPパリバによる資産凍結が報じられてから、サブプライム問題がユーロ圏で炸裂し、懸念されたNY株式市場も387ドルの大幅安で終了、結果的には円の全面高の様相を呈している。更に円高が進むかが今後の焦点になるが、常に円キャリー問題を抱えている日本円であり、急速に円高が進むには利上げの後押しが前提になるだろう。 サブプライム問題は全体の経済成長から判断しても影響力は少なく、今回の問題発生でも欧米経済は堅調とは言われているが、ヘッジファンドを絡めたサブプライム問題の実体が不透明であり、一般的にはクレジットリスクが生じると根が深いケースが多く、現状の分析結果では信憑性に欠ける甘い認識と見るべきであろう。 既に、ユーロ圏では対策に追われているが、米国も資金供給オペを実施しており、米欧とも新たなサブプライム問題の発生を危惧する状態である。 2008年度半ばまで時間を要すると無責任な発言もあるが、問題が鮮明になるまでは為替売買も自粛態勢を取らざるを得ない。おそらく、ポジション調整が為替市場のみならず、株式、債券そして商品相場にも影響を与えるため、ポジションの縮小で対応することを勧める。いずれにしても、金融不安が表面化した以上は、今後の金利動向にも影響を及ぼすことは必死であり、資産凍結と同様に各国の金利凍結の図式も考えられる。 一方、日本サイドでの影響は限定的と見られているが、1980年代の不良債権続出が学習効果になっており、被害額は少ないと報じられているが大量の外資系ファンドが横行していることから、予断は許せない状況と認識して、相場に臨む事を勧める。 本日のドル円相場は118円割れをトライする状況であるが、市場の見方も半信半疑であり、117円台半ば前後のロングであれば、リスクも限定的と判断する。同時に円キャリートレードの再スタートとしてメリットもあり、ドル円に関しては限定的な円高と判断する。 損失確定売りも118円台半ばから119円まで断続的に散見されるため、同範囲での売りを勧める。問題はクロス円の動向となるが、クロス円主導の相場ではなく、米ドルとの兼ね合いを重視すべきであろう。過小評価された円の反発は限定的であるが、リスク回避を問われていた恒常的な米ドル安の反動に注視することを勧める。 ユーロドル1.36割れを想定したポジション取りを勧めるが、未だ流動的な状況であり、売りは少なくとも1.37台からのユーロショートを勧める。 ************************************ ▲邦銀勢によれば、輸出入企業の動向を探っているが、ドル円自体の変動幅が限定的であったため、現状では模様眺めの状態である。 119円前後の売りを中心にして、売り圧力が散見されるが、117円台の買いニーズは健在であり、本日は117.50〜118.80のレンジ幅で様子見が正解であろう。 ▲海外勢によれば、1.37前後では利益確定買いを実施したが、同レベルからのショートポジションとロングポジションが交錯しており、基本的には調整局面である。1.3750前後の売りを中心に、1.36前後まで断続的な買いが散見されてはいるが、1.37台からのショートを勧める。 クロス円は円キャリーの手仕舞いも見られ、ユーロの軟調に伴い、下値懸念が生じている。売りが本線になる事は変わりがないが、ユーロ円162円台半ば、豪ドル円101円以上の売りを勧める。繰り返しになるがクロス円ロングは自重し、様子見が正解であろう。 |
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